■ 眉 毛 の 秘 密 ■

シェパード親子と暮らす犬訓練士の、気まぐれ日記です。

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セルの闘病記録 「4・回復に続く、恐れていた事態」

090612-4 ・・・ 犬の「甲状腺機能低下症」の闘病記録 ・・・

セルの闘病記録、「3・容態の急変」からの続きです。

倒れてしまって昏睡状態になったセルですが、処方していただいた甲状腺の薬は確実に利いているのが、時間の経過と共によく分りました。
倒れてから一晩寝た後は、声をかけてもまだ目を開けるだけで顔も起こせない状態でしたが、二晩過ぎると声に応じて少しだけ頭を持ち上げてくれました。
その回復ぶりを見て「これなら、食べるかも!」と思ったので、食事を与えてみることにしました。

食事と言っても、こんな極限の病み上がり状態でしたから、とにかく食べる物で、栄養価の高い物。 貧血気味が目立ち始めた頃から食事にレバーをトッピングしていたので、冷凍してあったレバーをレンジでチンして、あとはセルの大好きなチーズを用意して・・・それを自分の口の中で噛み砕きつつ唾液と混ぜ、消化し易くして与えました。
用意したごく少量を、体は寝たまま頭だけ持ち上げた状態ながらも、ペロリと完食!
安心しました。 食べる気力があるなら、大丈夫。
まだ一度に沢山の量を食べるのは逆に負担になってしまうから、3~4時間おきに、最初は団子1つ分でしたが日ごと2個、3個と量を増やし。

090612-24日目は、体を持ち上げる補助を必要としましたが、倒れてから初めてオシッコも出ました。
セルを寝かせていた場所は外犬舎の1.5畳ほどあるスペースで、セルの老後を考えてちょうど前の年の夏にバリアフリー(・・・に近い状態)に改装した所です。 そのままお漏らししちゃっても大丈夫なようにと作った場所でしたが、こんな状態でもそのままお漏らししてしまう事は無く、ちゃんとトイレに行きたいって教えてくれて犬舎の外に出してもらうまで待っててくれました。 その実直さに改めて感心したのと同時に、意識もはっきりしてるしボケても居ないと分って更に安心。
「これなら、助かる!!!」
と、確信しました。

それから、5日目には自力で起き上がろうと全身に力を入れる仕草が見られ、
6日目にはついに立ち上がり、トイレの場所まで自分で歩いてゆくまでに回復しました。
力が入りきらなくてよろめき、倒れそうになるのを支えて補助しながら、ではありましたが。
7日目、そして8日目・・・順調に回復し、歩行も徐々に安定してきて、もう大丈夫だと信じて疑わなかったその日の晩。
最も恐れていた事態が起きてしまいました。

夜8時ごろに夜の食事を与え、寝る前の11時ごろ犬舎に様子を見に行くと、大量のよだれを垂らしながら犬舎で立ち尽くすセル。 足元には、吐いたと思われるコップ一杯分くらいの泡の混じった水がありました。 夜食べた食事は、吐いていません。
どうしたことかとすぐに外へ連れ出すと、水を飲みたがるので、様子を見る為に少し与えたところ、飲んで1分くらいしてすぐに吐いてしまいました。。。これでほぼ確定、胃捻転です。
約一ヶ月もの間貧血状態が続き、体力低下と共に昏睡状態になり・・・当然体中の筋力も衰えていたはずですから、捻転の危険は常に考えていました。
でもまさか、効く薬もはっきり判っていよいよ元気復活、というこの時になって起きるなんて! 

090612-3 立ち尽くすセルの姿を見ながら、最初の症状が出始めてから今日までを振り返り・・・。
・・・正直、絶望的でした。
長期に渡る貧血症状でジワジワと体力低下が進行し、そしていよいよ立てなくなって昏睡状態に陥るまでになってしまったのが、つい一週間前です。 薬が効いて回復傾向にあるとは言え、体はボロボロのはず。
もっとも、体型的にも体力的にも、健常であれば捻転を起こすなど考えられないセルでしたから、捻転が起きたというそれ自体が、体がボロボロである証拠であったのでしょうけど。。。

もう、助からないかもしれない・・・そんな思いが強かったですが、目の前でどんより気分悪そうにするセルに何もしないでいることなどできない。
夜間救急病院へ連絡し、夜中の1時に病院へ到着しました。

病院到着の時点で、目で見てはっきり判るほど胃が膨張していました。
なので、すぐに処置をしてくれると思いきや・・・やたらと項目の多い問診票を書かされ、他に患者は誰もいなかったけれど診察室に呼ばれるまで30分以上も経っていました(夜間救急専門という特殊な病院だからなのか、こうした症例にも慣れていて余裕なのか?)。 スタッフも技術も医療機器も万全の体制が整った病院という事で信頼はできるので、早くしてくれ!と感情的に怒鳴りそうになるのをぐっとこらえつつようやく呼ばれて診察室へ。
早速撮影したレントゲン画像は、これぞ胃捻転の典型、みたいなものでした。
撮影後、すぐにガス抜きをしてもらった後、担当の先生に、これまでの症状と経過を一通りお話しました。 先生も、やはり助かる可能性は極めて低い、と。

お医者さんの気持ちの本当のところはどうなのか分りませんが、たぶん、体力的に助かる見込みの無い患者を手術するのは一番気が重いことと思います。 手術そのものが、命を奪う結果になる可能性が高いのだから。
090612-5それでも、担当の先生は一筋の望みを賭けて手術を引き受けてくれました。
病院を出る際、処置室に居たセルにもう一度会わせてもらって、
「すぐ迎えに来るから、頑張って!」と声を掛けてきました。

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手術が終わるのは明け方で、終わったら連絡しますと言われたので、眠れないまま電話をちつづけ・・・朝7時を過ぎてようやく連絡が入りました。
手術成功の知らせです! セル、よく頑張った!!

迎えに行くと、セルはまだ麻酔でぐったりしていました。
元々体力が低下した状態であることと、貧血状態であった為、麻酔が覚めるのに通常より時間がかかるとのこと。 また、捻転の手術は術後の回復が簡単ではないので、今日からすぐかかりつけの医師に頼んで術後も診療を続けるように、との事でした。
私の計算では、捻転を起こしたと思われる時刻から手術開始まで、4~5時間は経過していました。 でも、先生によると、捻転によるダメージは一般平均より少なく、周辺臓器の損傷(捻転により血流の止まる時間が長くなると周辺臓器の壊死が始まり、損傷した臓器の摘出が必要となるケースも珍しくない)も無く、捻じれた胃を戻して固定するだけで済んだそうです。
それを聞いて、セルの持つ体の丈夫さと底知れぬ体力に、改めて驚かされました。

 夜間救急病院にお迎えに行った後、2時間ほど待機して、指示された通り今度はかかりつけの先生の元へ。
既に救急病院から連絡が入っていてたので、状況は承知していました。
こちらの先生もやはり、あれだけ深刻な状態にまでなった中で捻転を起こしたのに、それでも手術に耐えたという事に驚いておられました。
・・・が、手術のダメージはやはり大きく。。。セルの状態は深刻でした。

090612-1

胃捻転は、手術に成功しても、そこからの復帰が難しいと言います。
ましてや、セルの場合は甲状腺機能低下症の症状がかなり深刻化してしまっている状況。
そして胃捻転を起こした場合、血流が滞ることで臓器がショック症状を起こしているため、当然食事は手術後しばらくの間与えられません。 必要なもの全て点滴で補えればよいのでしょうが、困ったことに、頼みの綱である甲状腺のお薬は、注射や点滴というものが存在せず飲み薬しか無いんだとか・・・。

そんな訳で、栄養補給の点滴その他いろいろ、可能な限りの治療を施すには入院させるしかなく、、この日からセルは生涯初めての入院生活を送ることとなりました。

<つづく> 
 

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  1. 2009/06/12(金) 12:48:05|
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