■ 眉 毛 の 秘 密 ■

シェパード親子と暮らす犬訓練士の、気まぐれ日記です。

IRO救助犬・結果

箱根で行われたIRO国際救助犬試験(RDTA主催)の結果報告です。

B段階に出場した結里君が合計261点の合格点で5席に(^^)v
アーチとジュニアは捜索が一人しか発見できず、
A段階受験のさくらちゃんも健闘しましたが、合格には至りませんでした。

■瓦礫捜索■
試験二日目、最初の出番は瓦礫捜索から。
昨年と同じ箱根小学校の校舎を使った屋内捜索です。
今年は二階部分は捜索エリアには含まれず、捜索範囲は昨年より狭かったのですが、
ハンドラーが建物内に入れず犬だけを投入して捜索させる・・・という、難度の高い設定でした。
設定が難しかった為、現場には犬を惑わすトラップ的なものは少なかったように思います。
ジャッジはオランダの方でしたが、
毎年来日されているアルフォンスさんも来ていて、捜索作業を見ておられました。

さくらちゃんは、A段階のエリア全体の半分ぐらいの位置まで足を延ばし捜索しましたが、
遭難者のニオイを感じ取る事が出来ず、時間の経過とともに自信喪失してしまい
途中で作業中止となってしまいました。
初めて経験する屋内捜索、おそらく、渦巻く臭気に困惑しただろうと思います。
屋内での捜索は犬も『慣れ』が必要で、場数を踏んでいないと難しいなぁ。。。という印象です。
それでも一生懸命に鼻を使って、良く頑張ってくれました(^^)

結里君は、ハンドラーが入れない設定だろうが全く関係無く、
いつも通り、我流の見事な捜索をしてくれました。
毎度、非常に広範囲に渡って捜索する結里君ですが、
何故かこだわりがあるようで(?)、エリアの奥側から捜索をします。
・・・なので、最も近い遭難者の元に、一番先に到達しているにも関わらず、
そこでは告知せず奥へ、奥へと進んでしまいます。
奥に居る被災者を発見したのち、最終的に近くの遭難者も発見に至るのですが、
この点が『現場離脱』と捉えられ減点の対象となりました。
でも、エリア外の二階も隈なく捜索していましたし(笑)、結里君の捜索能力は本当にすごいです。
完全にハンドラーは置いてけぼり・・・な感がありますが、捜索はこれでいいのだ~(笑)。

ジュニアは捜索開始して間もなく、
中庭入口の向かい側にある資料室(?)のような所で強い臭気を感じて反応。
しかし、被災者の居場所をピンポイントで特定することができませんでした。
その後は廊下の奥へ行ったり、中庭へ何度も足を踏み入れたり、
頑張って探したのですが発見できませんでした。
ハンドラーの指示で犬を奥へ進ませる形となりましたが、操作性の良さなどが
一定の評価を得たようで、アーチよりもちょっとだけ点数が良かったです。

アーチは入口のすぐ横の男子トイレで被災者を発見しました。
これは手早くスムーズだったのですが、その後が問題。
最初の発見場所に執着してしまい、その他の捜索個所へなかなか足が延びず。
昨年の経験からすると、この最初の発見場所のトイレは
入口付近にいる審査員他、要員や関係者のニオイ溜まりができると思われますが、
そうした浮遊臭に見事に惑わされてしまう形となりました。
それでも一応、自主的に中庭や廊下の奥へ行く事ができていたので、
ハンドラーからはあまり指示を出さずにいたのですが、
これが『消極的な捜索』と捉えられてしまったようで点数が延びませんでした。
例年RDTAの試験で捜索を審査されてるアルフォンスさんのジャッジとは、
評価・採点のし方がだいぶ違うんだなー…と思いました。
確かに、もっと積極的に指示を出したら廊下の奥側に居たと思われる被災者は発見できたかなぁ?
まー、この経験は次に活かしたいと思います。


さて。
試験初日の金曜日は問題なく順調でしたが、捜索の日のである二日目は朝から雨でした。
時間の経過とともに雨・風ともに強まり、夜には台風並みの暴風雨に(><;)
捜索会場である箱根小学校から宿のある仙石原まで、
日が暮れて真っ暗になってから大嵐の中を移動することになってしまいました。
・・・で、嵐で道路案内板が全く見えず見事に道を間違えてしまったのでした(*_*)
(落ち葉や枯れ枝で路面の境界やラインも全く見えず、雪道と同様な状況でかなりスリリングでした;)


■服従・熟練作業■
一夜明けて試験三日目の日曜日。
4頭とも服従・熟練作業だったのですが、雨は上がりましたが前日の嵐で
会場の校庭はほぼ水たまり状態。

出場順の早かったさくらちゃん、水溜りで服従作業は拒絶気味;
伏せなければいけない課目が殆ど出来ませんでした(><;)
まぁ、普段から濡れた場所での練習なんてしてないから、仕方ないよね~。

結里君も、服従では若干水溜りに惑わされつつも一通りの作業をしました。
さくらちゃんよりも場数を踏んでいるだけあって、確実性は高かったです。
熟練も概ね合格ラインの作業でしたが、最後の課題である「移送」でハプニングがありました。
-----「移送」とは、-----
ハンドラーが犬を抱きかかえ、ヘルパー(予め用意されたお手伝い要員)に犬を渡し、
犬を受け取ったヘルパーが10歩程度移動して犬を降ろし、
降ろされた場所に停止している犬を呼招する・・・という課目です。
------------------------------
私が結里君を抱え、ヘルパーの元へ行くまでは順調だったのですが。。。
受け渡し直後、ヘルパーの学生さんが結里君の重さを支えきれず犬をその場にズルズルと落としてしまったのです。
審査員がすぐにストップをかけ、やり直しをさせてくれるものと思いきや・・・なんと、そこで作業終了となってしまいました。
これでは、課題不成立で当然0点になってしまいます。
明らかにヘルパーの力不足による失敗で、ハンドラーにも犬にも落ち度が無いにも拘らず0点というのは納得いきません。
審査員は、講評で
「犬の抱き方が悪く、受け渡す際にハンドラーの腕が抜けなくなって
それによって時間がかかり失敗した」と言っていました。

しかし!
受け渡しの時間がかかったのは、腕が抜けなくなったからではなく『抜かなかった』のです。
犬を受け取る側のヘルパー(学生)の腕に全然力が入っておらず
犬を支えられないのが明らかだったので、しっかり持つまで私が支えている必要がありました。
そして、学生が一瞬犬を持ち上げた時に腕を抜きましたが・・・結局、重さに耐えきれずその場に降ろしてしまいました。
・・・これを、どうにか審査員に説明したかったのですが審査員はオーストリアの方。
言葉の壁があり諦めるしかありませんでした(T_T)
一応、合格点ギリギリの35点を付けてくれましたが、かなーりモヤッとする結果です。
(。。。だから、悔しいのでブログで言い訳(苦笑);)

アーチの服従は、水浸しの会場もなんのその・・・で
いつも通り、ほぼパーフェクトな服従作業で45点。
熟練はちょっぴりおちゃらけて39点。

ジュニアは水溜りで尻落ちの悪さに拍車がかかり(笑)、服従はどうにか35点。
熟練はポジティブで力強く、尚且つ操作性が高いというのを評価していただき41点でした。


という訳で、今年の箱根レポートを終わります。
(写真が無くてすみませんm(_ _)m)
来月、OPDESのIRO試験もあるので、またそちらで頑張りまーす。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ:ドッグスポーツ・警察犬・救助犬など訓練関係 - ジャンル:ペット

  1. 2011/11/26(土) 00:58:41|
  2. 競技会・練習会
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<JKCクラブ競技会・結里君 | ホーム | IRO国際救助犬試験>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mayugeshepherd.blog96.fc2.com/tb.php/195-97491f23
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)